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--年--日 スポンサー広告 こめんと- とらっくばっく-

『浮雲』20110201

 今日、トラングボムから戻つて来たばかりで、ゆき子に惹かれる気持ちは、これは欲情だけなのかと、加野はちらりと、その思ひにかすめられたが、現在をおいては、他に此の女を得る機会がないやうな気がしてゐた。加野はもう一度、ぴつたりゆき子に躯を寄せてみた。ゆき子はぎらぎら光つた眼差しで、加野を見つめた。むれた雑草や、花の匂ひが夜気にこもつてゐる。時々、ちいつと草の茎が鳴つた。
「加野さん、私ね、内地では、どうにも仕様がなくつて、こゝへ志願して来たンですの‥‥。加野さんは、お判りになるでせう? あの戦争のなかで、若い女が、毎日、一億玉砕の精神で、どうして暮してゆけて? 私、気まぐれで、こんな遠いところへ、来たンぢやないのよ‥‥。何処かへ、流れて行きたかつたの。――それを、富岡さんに、あんな、意地悪な事を言はれて、‥‥心にこたへない筈つてないでせう? 三人とも、日本人ですよ。――葛飾だつて、四ツ木だつて、よけいなお世話だわ。生き苦しい気持ちで辿りついたものを、高いところから、せゝら笑ふなンて失礼よ‥‥」
 突然、ゆき子が甲高い声で言つた。加野は、激情を宙に浮かしたまゝ、獣のやうに光つたゆき子の眼を覗き込んでゐたが、生き苦しくて、こゝへ来たのだと言はれて、ゆき子の背景にある、内地の状態がぐるりと眼に浮んだ。
「富岡は、酒に酔つてるンだよ‥‥」
 加野はさう言つて、また、大胆に、ゆき子の二の腕を、両の手で強く握り締めた。
「厭ツ! 加野さんも、酒に酔つていらつしやるのねツ、私は、違ふのよ‥‥」
 ゆき子は固くなつて、言つた。眼を閉ぢたが、別に加野の手をふりほどきもしなかつた。矢庭に熱い加野の唇が頬に触れた。咄嗟に、ゆき子が顔を動かした。加野の唇はゆき子の頬に突きあたつて、あへなく離れた。
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2011年01日 林芙美子『浮雲』 こめんと0 とらっくばっく-

PC修理の話・つづき

誰かの役に立たないとも限らないので、ここに記しておく。
(実際、今回のPC修理&パワーアップについてはネット情報に助けられたのだし。)

ワタクシの現在のPCはシャープ・メビウスのPC-WE50N。いまだにXP搭載。
本当はWin7に代えたいのですが。サポート終了までは粘るぜ!

で、ここにPC2-5300規格の1GB2枚、320GBの2.5inchiHD(Serial ATA)を買ってきたのは先述のとおり。

PCのウラをパカッと開ける。小ネジ×3をゆっくり回そう。
プラ板にツメが4箇所くらいあるので、あせらずカチッと外していく。

PC201101
フタを外すとこんな感じ。


赤のところがメモリ。段違いに2つスロットがある。
マイナスドライバーなどをうまく利用してそっとツメを緩めて外し、新しいものをカチッとちゃんと音がするまではめ込む。
また、端子側もちゃんと押し込んでおかないとダメ。ワタクシは最初押し込みが足りず、PC起動せず。
「すわ、相性がダメ? 3000円がパーなの!?」とプチパニックだった…。

HDについては、青の矢印のネジを外し、右にグイッとベース金具ごと動かすとあら不思議、HDが取り出せる。
この金具とHDが4つだかのネジで固定されているので、それを外してHD換装。

表に返して起動する。

おっと、その前に古いHDでDドライブからバックアップDVDを焼いておくようにね!
じゃないと復元ができませんよ。
ちゃんと説明書を参照しよう。

(以上、ご参考になれば幸い。といってももう古いPCなんで用がないって?)

===
昔はこういうことをだいぶやっていた(自作まではしなかったが、市販のデスクトップPCにいろいろ装着したり換装していた)。
が、年とともに楽をするようになっていたようだ。

外付けHDクラッシュの一件もそうだったが、わが身を守る意味でももうちょっと自分の装備を自分でいじれないとだめですね。
いざクラッシュするといまどき大変なのだから。
2011年01日 日々のあれこれ こめんと0 とらっくばっく-

『浮雲』20110202

 道の方で、「おーい、加野君!」と呼んでゐる、富岡の声がした。加野は小さい声で、ゆき子に、「貴女も、後から戻つていらつしやい」
 と、言つて、素直に加野は、すたすたと草の中を分けて、道へ出て行つた。富岡は、黙つて草の中から出て来た加野に、急に不快なものを感じてゐる。加野は言ひわけめいた事も言はずに、黙つて、富岡と歩調をあはせて、相手の不快らしい反射を浴びたまゝ、事務所の方へ戻つて行つた。夜気は涼しく、夜露で、靴がアスハルトに滑りさうだつた。
「内地はそろそろ雪だね‥‥」
 富岡が生あくびのあと、ぽつりと言つた。
「あゝ、帰りたい。一度でいゝから帰りたいなア‥‥」
 加野は、息苦しくて、流れて来たのだと言つたゆき子の、思ひ詰めた、さつきの言葉が胸に引つかゝつて返事もしなかつた。
「幸田ゆき子は、相当怒つてるの?」
 富岡が何気なく、煙草を出して、長い紐つきのライタアを、指の先きで弾きながら言つた。
「あゝ、怒つてるね」
「さうか‥‥」
「いゝ娘だよ」
「ほう‥‥いゝ娘かね? 彼女は、娘なのかね‥‥」
「娘だよ。手ひどくやつゝけられた」
 かへつて、現在白状しておく方が好都合だと、加野は正直に告白した。富岡は、煙草を吸ひながら黙つて歩いた。
2011年02日 林芙美子『浮雲』 こめんと0 とらっくばっく-

クスクスの会。

couscous001-201101

couscous002-201101


チュニジアとエジプトの騒乱とは無関係ですが、最近になってクスクスを作ってみました。

1)トマト風味のスープを作成。今回はひき肉と、豆の水煮の缶詰でスープをつくってみました。
味付けにはパプリカ、塩コショウ、ローリエ、タイム、コリアンダーパウダー、ターメリックってところ。
テキトーですが、ずっと昔にチュニジア旅行をしたときの味を妄想しながらこんな感じで。

2)クスクスは同量の熱湯と混ぜ合わせ、少量のバターをそこに絡ませました。
本来ならば、蒸し上げて提供したいところだったね。

3)ここで正直に告白しよう。クスクスはカレー(※ただし、カレールーのコテコテ系ではなく、スープ状態に近いカレーがいいぞ)と合うことがわかった。我が家で人気があったのは、「カレーライスのライスに、若干のクスクスをかけてみる」食べ方。これは面白い体験ですよ。

一袋は500gあるので、近日中に2回目を開催予定です。
今度はラム肉とか、野菜+豆や魚とか、それらしい方向に行ってみようかなぁ?
2011年03日 日々のあれこれ こめんと0 とらっくばっく-

いやぁ、涙が出るほどワロタ。とくに最後www



お勧め動画であります。
(他人のコンテンツを直張りするのは本意ではないのだが、これはさすがに紹介したい!)
2011年05日 日々のあれこれ こめんと0 とらっくばっく-

『浮雲』20110205

「君は、内地に好きなひとはなかつたのかい?」
「なくもないさ‥‥」
「ふうん‥‥」
 加野は、曲り道で、後を振りかへつて見たが、ゆき子の姿は坂の下には見えなかつた。
「あい、明日、フイモンまで、自動車で釣りに行かないか?」
 富岡の道楽は釣りであつた。フイモン付近には、四つの飛瀑があり、富岡はフイモンは馴染みの場所である。加野は釣りに行く気はない。そんな悠々とした気持ちにはなれなかつた。久しぶりに山の中から戻つて来たのである。人間が見たかつたし、切ない感情が胸の中に渦を巻いて、こゝまで、戻つてゐるのだつた。久しぶりに富岡に逢つた事も嬉しかつたが、思ひがけない幸田ゆき子との出逢ひは、野火のやうに火を噴いた。黒いパンツを見た時の、脚のすくむ感情は、現在、加野にとつて、どうしやうもないのである。加野は返事もしないで、ぴゆつと犬を呼ぶ時の口笛を吹いた。自動車小舎の方で、微かに犬が吠えた。
「牧田さんはうまい事したなア、サイゴンとプノンペンでは、久しぶりのオアシスだね‥‥」
「うん」
「富岡さん、サイゴンで、面白い事あつたの?」
「面白い事なンかあるもンか」
「さうかなア‥‥。さうでもないだらう?」
「君も、トラングボムへ帰る迄に、一度、サイゴンへ行つて、さつぱりして来るンだね‥‥」
「サイゴンか‥‥。久しく行かないなア‥‥」
 加野は、サイゴンなんか、どうでもよくなつてゐた。今夜の、星あかりに見た、ゆき子の、獣のやうな眼の光りが忘れられなかつた。どうしても話しあつてみたかつた。そして、あの淋しさを慰めてやりたかつた。少し夜風に吹かれたせゐか、さつきの激しい動悸もおさまり、自分のせつかちな乱暴さが、後悔された。気まぐれで、こゝへ流されて来たのではないと、泣きさうになつて言つた、あの思ひは、考へてみると、自分にも通じるものがあつた。兵隊に行くよりはいゝのだ。あの言葉は、忘れ去つていた古傷に、さはられたやうな痛さである。赤羽の工兵隊に召集されて、南京攻略に行つた時の、あの憂鬱な戦争が、脳裡をかすめた。何といふ湖だつたか、暗い夜、船の中に女をしのばせて、あわただしいあそびかたをした思ひ出が、影絵のやうに加野の瞼に浮んだ。
2011年05日 林芙美子『浮雲』 こめんと0 とらっくばっく-

シラーズを飲み比べている今日この頃。

一昨日だったか、久しぶりの血液検査の数値をゲットしたらガンマGTPがだいぶ落ち着いていた。
といっても、基準の2倍くらいなんですが・・・。

でもビールをほとんどやめたし、酒量自体も(あくまでハチャメチャな去年に比べて、だが)だいぶ下がった。
たまではあるけれど禁酒日&事実上禁酒日、が増えたのも大きい。

・・・ひきつづき2桁を目指す戦いは続くのだが。

最近は赤ワインが多く、シラー種にハマっています。
これまではカナダ時代からの流れでメルローやカベルネ・ソーヴィニオンが多かったのだが、ここに来てホリエモンの『君オヤ』に触発されて、新しい領域を開拓しようと(影響されやすいオヤジやな)。

おっかなびっくり飲んでみたら、大人のワインって感じで新鮮な驚き。
いや、こうゆうの好きですよ。ざらざらしたタンニンと、重い雰囲気。そのなかにベリー系やチョコの花が咲いている感じ。

syrah201102


左はガンマGTP闘争を記念して(?)その名もズバリ「GAMMA」。
上さんと笑ってしもうた。チリワイン。
GAMMA
RESERVA SYRAH 2009

MADE WITH ORGANICALLY GROWN GRAPES
D.O.RAPEL VALLEY

ということで有機栽培ブドウを使用、フルボディ。
アルコール度数14%というタフなやつです。
ものすごくバランスの取れた上質ワインと見た。
ま、いまじゃ当たり前なのかも知れんが定温コンテナ輸入というところも高ポイント。
もう一度買いたい。地元のデパ地下で1200円なのだ。
ちなみに、株式会社モトックスというところが輸入しているので、興味のある人は探索してみて。

次に、真ん中のものは、これも意識的には初挑戦(たぶん)のオーストラリアワイン。
いまごろになってアジアカップのオージー戦勝利を祝ってオージーワインを飲み干すワタクシ。
へへへ。
HARDY'S Nottage Hill
Shiraz 2008

SOUTH EASTERN AUSTRALIA
これも「重口」のフルボディ。13.5%だ。
しかし、ちょっと中音域が薄い印象がある。
悪くはないんだけど、酸味と高音域のアルコールが強くて、全体的なインパクトには欠けた。
ま、1180円とお得なものを選んだので、1800円くらいの上位機種ならまた違うのだろうが。
オージーワインはこれからも機を見て試してみたいね。ぶっちゃけ、あまり信用してないけどw
これは(他の低価格オージーワインを見ても一般的なようだが)コルク栓ではなくてアルミキャップの栓。
こちらのほうがエコなのかもしれないし、コスト減にもなるのかもしれんが、個人的にはどうも慣れない。

さて、アル中オヤジの三本目。
昨夕買ってきて、今夜でもうなくなってしまった一本なのだ。
PORTAL DEL ALTO
GRAN RESERVA SYRAH

VINO TINTO
2008 MAULE VALLEY CHILE
フルボディ、13.5%

これも美味い! 濃厚なベリーの風味、それと個人的にはなんだかチョコの味わいを感じた。
ざらざらと荒々しいタンニンもいいね。くどいくらい。
いやぁ、これはいいね。ちなみに値段は地元の「やまや」で1280円とお得だった。
輸入はコルドンヴェール株式会社。

なんかチリワインに甘い評点だって?
いやぁ、本当に好きで興味があるのはアルゼンチンワインなんですけどね。
値段と遭遇頻度で最近はチリをひいきにしてるのよ。
夢は現地で飲み比べしたいところだ。

ということで、シラーズにシラズシラズはまり込んでいるワタクシなのでした。
2011年07日 日々のあれこれ こめんと0 とらっくばっく-

また喪中。

ここ数日、危篤状態と伝えられた祖母が他界した。
謹んでご冥福をお祈りしたい。昨年の祖父(いずれも母方)に続き、大往生ではある。

自分ももう若くはないから、次の世代は両親、次の世代は自分か…と考えてしまう。
祖父母にはワタクシのいいところを見せられなくて申し訳ない。
両親には見せられるだろうかと思うと、はなはだ心もとないというか、いや難しそうということで、また申し訳ない。

せめて、人生を無駄にしないで自分の持ち時間を大切に生きていこうと思う。
だいぶ今の生活は無駄があるんだよなぁ。。。

3連休はお葬式になりそう。
それもまた人生の一ページ。

南無阿弥陀仏。
2011年09日 日々のあれこれ こめんと0 とらっくばっく-

ラーメン屋で水がまずい場合。

六本木の「大○軒××いち」さんって、昼時はいつも込んでいてつけ麺もラーメンも美味しいのは確か。量もすごい。流行るのもむべなるかな。
(ただし、つけ麺の汁は甘すぎる…。あまりに甘すぎる…。)

しかし、最大の難点はコップで出されてくる水が飛び上がるほどまずいこと。(※2010年12月あたり~2011年2月のレポート。もちろん将来、改善される可能性あり。)
カルキ臭というのか、塩素臭というのか分かりませんが。

いままでに3回くらい行ったが、1回目⇒飛び上がるほどびっくりして二口試して終了。(二口目は自分の味覚を疑ったため。しかしやっぱり激マズだった)。
2回目⇒前回のミスを忘れ、間違えてひと口飲んでしまい、また飛び上がるほどびっくりして終了。
3回目⇒カウンター台に出されたのを店員に「お客さんのですよ」と勧められた。今回は「これ、イラン」と思いつつ、下(自分のテーブル部分)には置いておいた。

ちょっと疑念なのは、ラーメンを茹でたり、スープを作るのも同じ水をつかっているのかなぁ。
猪瀬さんがいくら東京水を売り込んでも、蛇口から出るレベル(※推測)があれじゃぁ、ブランドにはならんわな。

急いで付け加えておくと、以前、神保町界隈に勤めていたときもびっくりするほどまずいコップ水を出す店はあった。
水道管の問題なのか、もともとそのエリアがまずいのか(六本木は経験上、後者だとは思うが)、お店でどこかにいったん置いたり、わざわざ消毒液等をブレンドしてから出しているのか、その辺は不明だ。

改善されるまで行かない! でも確かめるには行くしかない(しかし、もう飲まない)。
なんだ、これからは本当に行きたければペットボトルの水でも持参するか。
そうなりゃさすがに店員も気づくだろう…。
てか、コップ水を含めてサービス全体をちゃんと自分たちで点検しないのかな。画竜点睛を欠くだろうに。

===
※以上、個人的かつ勝手なつぶやきです。味覚はひとそれぞれなんで、そのへんご了解ください。
2011年11日 日々のあれこれ こめんと0 とらっくばっく-

お笑いサッカーも命がけ。

久しぶりに神宮でフットサルをしたら(フットサル自体は1月にもしてたが、このコートは2年ぶりくらいか?)、身体はついていかないわ、砂が多めに敷かれているので滑って大変だわ、でなかなかノリ切れない。

で、最後のほうで縦パスをもらって華麗にまたぎフェイントで敵を交わし、突破。
あとは右45度くらいからゴールを狙うだけ。
バシッとシュートを放った・・・が、哀れ、わずか左にそれていった。

と、そこまではありえる話なのだが、その蹴った方の右足で着地しようとしたらズルリと滑り、漫画のような回転脚で転がり込みながら、脳内がスローモーション映像に切り替わった先にはフェンスが。

・・・で、激突!

偶然にも柔らかいところにアタマが突っ込んだので事なきを得たが、あのスピードで硬い柱のところに行っていたら大事だった。
突っ込んだときに両膝を地面に着いたらしく、砂つきの人工芝で皮膚が削れてしまい血だらけ。

いや~オジサン、こんな激しいプレイをしたかったわけじゃないんだけどなぁ・・・。
チームメイト、敵チームもはじめ「大丈夫ですか!」と心配した後、大事がないと知るやゲラゲラの大波。
笑うな、こっちは命がけやぞ!
フェンスにダイビングヘッドしてたとか言われてヘコむ。

そんな寒いサッカーの一日でした。
両膝の怪我が痛いよ…。
2011年19日 日々のあれこれ こめんと0 とらっくばっく-
  

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40年の時を超えて…復刊!

ヴィマーニカ・シャーストラ [日本語訳]

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